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「100年先よりも今が大事」という発想が大飯原発を再稼働に向かわせる [未来]

あんなに反対の声がうずまいていた大飯原発が,じりじりと再稼働に向けて動き出しています.
3.11の福島原発事故は,だれもが「こんな事故が起きるなんてありえない」とだれもが思っていたものでした.
それを考えると,現状のストレステストや想定等で,未来の原発事故を100%防げると思っている人は,いまやほとんどいないでしょう.

それでも「確率は低いよね? それより,この夏(関西で)苦しい節電をするのはいやだよね?」という理由から,再稼働が決まってしまいそうです.

もしこれが関西でなく,関東地方の福島県か何かの原発再稼働の話なら,首都圏の人間はこぞって反対するでしょう.
3.11以降の放射線の影響におびえながらの暮らしは,首都圏の人間の心の中に強く印象を残しているはずです.
まあ関西だしね….万が一事故が起きても,関東地方は大飯原発の風下じゃないし….関西の人がいいっていうのなら,まあ,いいんじゃない?
そんな思いを,漠然と抱いているような気がします.

昨年の計画停電と節電を経験した身としては,「必死になって削れば,使う電力量は減らせる.少なくともピークをずらすことはできる」と思います.
休日シフトなど,「土日が休み」と決まっていた業界では実施にいろいろな困難があるかとは思いますが,でも,今まで「常識,あたりまえ,定番」と思っていたことをちょっと変えてみる,というのは,発想を変える良いきっかけにもなると思います.

もしかすると,「節電“したくない”んじゃない.そんなことをさせられたら,うちの会社がつぶれるかどうかの瀬戸際なんだ」という切実な声もあるのかもしれません.
でも,なにごとも,一度はやってみないと分からないのではないかな,と思います.
冷房を入れられずに暑い暑いと言いながら,なんとかオフィスの風通しを工夫してみたり,クールビズを御旗にして軽装にチャレンジしたり….
いちど,やってみましょうよ.

昨年夏,関西ではこうこうと明かりが点いているね,節電とは無縁の雰囲気だね,という話を聞きました.
節電の夏.いいじゃありませんか.

***

100年後の地球がどんなに栄えていても,あと数十年でこの世を去るであろう自分たちにはなんのメリットももたらさないのかもしれません.
それでも,未来をより良い方向に向かわせようと努力する自分たちの姿勢は,自分たちに快い満足感を与えてくれることと思います.

立つ鳥,あとを濁さず.
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