氷室冴子さん死去 [好きな人]
氷室冴子さんが6月6日に亡くなったそうです.享年51歳.肺ガンで.
氷室冴子さんは,私が中学生のころから尊敬してきた作家でした.「少女小説」というとちょっとコバカにした響きがあるけれど,氷室冴子さんは,迷える女の子たちを笑わせたり,元気づけたり,勇気づけたりするお話をたくさん書いてくれた人だと思います.
それに,文章は実に見事でした.読み始めると彼女の描く世界にぐいぐい引き込まれていきました.
「なんて素敵にジャパネスク」もすばらしかったですが(マンガのほうじゃなく,コバルト文庫の,挿絵もイラストのほうね),私は「シンデレラ迷宮」に大きく衝撃を受けました.
森を出なければよかった… と思っていた女の子を成長させてくれた,そして「女の子だって王子様を待ってるんじゃなく,自分で探しに行っていいんだ」と気付かせてくれた,私にとって思い出深い作品です.
あと最近では,「銀の海 金の大地」もすばらしかったですね.生々しさとか,執念のようなものがリアルで良かったです.
どうぞ,ご冥福をお祈り申し上げます.…
氷室冴子さん(WikiPedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%B7%E5%AE%A4%E5%86%B4%E5%AD%90
宮崎 駿の「創作活動」 [好きな人]
GWに,実家で録画しておいてもらったテレビ番組を観ました.
「プロフェッショナル ~仕事の流儀~」の,宮崎 駿さんの回です(2007年3月27日放映).
http://kenmogi.cocolog-nifty.com/qualia/2007/03/post_e5d8.html
ちょっと見始めて,いや,これは面白い! と思いました.
私も仕事で「創作活動」っぽいことをやったりしているのですが,良いアイデアというものは,そうそう湧いてくるものではありません.私が悩むのと同じように,あの宮崎 駿さんも悩んだり試行錯誤したりするんだなあ… と感じて,嬉しくなりました.
「やっていることのほとんどが仕事じゃないから.でも,その仕事じゃないことからアイデアが生まれる」というような発言があり,そうそう,そうですよね,宮崎さん! と言いたくなりました.
まだ最初のところをちょっと観ただけなのですが,これは,子どもらにじゃまされずにゆっくり観よう… と思って,残りは次回の楽しみにとってあります.
苦労やスランプをいかに乗り越えるか,というこつを知っている人こそが,新しい境地に至れるのだと思います.私も,がんばらなくちゃ....
白いチェスとオノ・ヨーコ [好きな人]
2003年秋に,「YES オノ・ヨーコ展」が日本各地で行われたそうです.
bibiさんのレポート(http://www.linkclub.or.jp/~bibibibi/terrada_ya/bibis_report/report1_yoko_ono.html)が詳しいです.
はしごを登ると,天井に小さな字で"Yes"と書いてある,という話は,以前どこかで読みました.こういうのって,自分で体験してみたいですよね.
今日会った人が,オノ・ヨーコ展に展示されていた「白のチェス・セット(White Ches Set)」のことを教えてくれました.敵も味方も白い駒.対戦しているうちに,どれが自分の駒か分からなくなってしまいます….
オノ・ヨーコはマルセル・デュシャンの影響を受けているのではないか,と,その人は言っていました.マルセル・デュシャンってだれだっけ? と思ったら,あの「泉」という作品(便器)を展示した芸術家でした.あ~.あーぁ.
「どこかで聴いたけどよく覚えていない」ことって,けっこうたくさんあります.
そんな,記憶の引き出しを,ふと開けてもらうと,とても心地良いです.
谷川俊太郎さんのような茂木健一郎さん [好きな人]
最近,茂木さんのblogから感銘を受けることが多いのですけれど….
茂木さんに詩人のイメージが重なるとき,特に,「この人すてきだなぁ」と思ってしまう気がします.
今回の,「もう一つの方法(http://kenmogi.cocolog-nifty.com/qualia/2007/04/post_5dcc.html)」も良かったです.
世界の色を塗り替える,という話から,『不思議の国のアリス』のトランプの兵隊たちの比喩が出てくる.その牧歌的な雰囲気と話の柔らかい雰囲気が相まって,読んでいるこちらまで,ふんわりとした世界でくるまれるような気がします.
「前向きでロマンティック」という意味で,谷川俊太郎さんと茂木健一郎さんは似ている気がします.
30分後にテレビが見たい(仕事中だけど) [好きな人]
茂木 健一郎さんが,今日の「笑っていいとも」に出演することを,今,知りました!
http://kenmogi.cocolog-nifty.com/qualia/2007/04/post_4fa5.html
あと30分で放映が始まる!
み,見たい… けど仕事中….
どうすれば見られるでしょう.実家にTELしてHDDレコーダで録画しといてもらうか.会社のテレビ機能つきパソコンをそっと立ち上げるか.あ,そうだ! 他部署でテレビのあるところがあったっけ.そこにちょうど12:15ごろ行って,見せてもらうか….
最後の手段がいちばん現実的です.さあがんばろう!
↓
(後日談)
その部署のテレビは消えていました….まさか,「つけてください」とも言えず…;;
観た方がいらっしゃれば,どんなだったか教えてください;;
クオリアな人のエイプリル・フール [好きな人]
茂木 健一郎さんのエイプリル・フール記事.
http://kenmogi.cocolog-nifty.com/qualia/2007/04/post_c3f5.html
すてきすぎる.ロマンチスト.まるでアルセーヌ・ルパンみたい.
おまけに,これが「エイプリル・フール」ネタなんて.優雅すぎる.http://kenmogi.cocolog-nifty.com/qualia/2007/04/post_5296.html で言明されてなければ,到底分かりませんでした(幻想小説ふう,とは思ったけれど,まさか「うそです」とは…).
茂木さんは,もてる人だろうな,と思いました.
外見 vs 中身 [好きな人]
外見と中身,どちらが大切か?(そりゃあ中身だよね),という話題がある.
でも,外見は重要.かなり重要.それは,『人は見た目で9割』という本がベスト・セラーになった時点で,明らかになったことだと思っていた.
だって,人を好きになるのに,声のトーンや話し方,身ぶり,くせ,etc etc って,重要でしょ?
どんなに良いことを言っていても,つばを飛ばしながらしゃべられたら幻滅…とかって,あるでしょ?
だから,「この人,いい人だな」とは思っても,ぜったい,実際に会ってみるまでは,恋に落ちないと思う.かなり惹かれたとしても,
「いや,会ってみると,ぜんぜんタイプじゃないかも」
と,あらかじめ自分に水を差しておくと思う.だって,がっかりしたくないから.
以前,ずっと会うことなしにメールで連絡を取り合っていた人がいた.かなり気が合う気がしていた.ある日,会うことになった.「優しい人なのはまちがいないけど,体型が好みじゃなかったらどうしよう…」と内心オロオロ・ドキドキしながら会いに行った.
会ってみたら,「よくしゃべる人」だったけれど,そのほかはだいたい予想と一致.すごく話しやすい人だった.ほっとした.
その人は現在,私の夫です….
ラブリー! ボウケンシルバー [好きな人]
ゴレンジャーの流れを汲む,戦隊シリーズ30周年記念作品「轟轟戦隊ボウケンジャー」.5才の子に付き合って観ているのですが,ボウケンシルバーが登場してから,ちょっと見かたが変わりました.
ボウケンシルバー(東映 公式ページによる説明はこちら)は,6人目のボウケンジャーです.もともとのボウケンジャーは5人(レッド,ブラック,ブルー,イエロー,ピンク)なのですが,そこにアシュという異種族を監視する(名門?)高丘家の跡取りとして登場したのが,タカオカ エイジ(高丘映士)。錫杖を手に,人間離れした跳躍力と戦闘力と修験道?のような力で,アシュを封じ込めます.彼にもトラウマがあり,それを克服してボウケンジャーの仲間になる,という展開だったように思いますが,なんというか「実力があって一匹狼」って,かっこいいんです.
暗いというより強い,中島みゆき [好きな人]
「空と君のあいだに」,「地上の星」でいまやメジャー・デビューした中島みゆきですが,ほんのちょっと前までは「中島みゆきが好き」と発言することは勇気のいることでした.まさに"カミングアウト"そのものでした.
なぜって,彼女は「暗い」の代名詞みたいなものだったから.女の怨念の象徴のように言われていたから.
確かに一時期の彼女の歌はとてつもなく暗い(暗く見える)ものが多かったけれど,暗さに暗さをぬりかさねたような見かけの中に,とても強い"芯"のようなものを感じます.
だから,昔の曲も,今の曲も,どれも好きです.