始まりはいつも歌
基本的に,流行りものはキライです.
子供向けのアニメも,特撮も,「なにそれ,子供だまし!」と反発するほうです.
でもなぜか,今は「轟轟戦隊ボウケンジャー」と「仮面ライダー カブト」と「まじめにふまじめ 怪傑ゾロリ」と「ウルトラマン メビウス」と「ポケットモンスター ダイヤモンド&パール」を毎週楽しみにしています.
子供に付き合って見始めたのですが,最初は「展開があまりに想像どおりでつまらない」,「しょせん,関連グッズを売るための番組でしょ?」などと,かなりばかにしながら見ていました.でも,
「これ,ヘンだけどおもしろい! 気分転換にはいいかもね」
とか,
「ピカチュウが可愛い♪」
とか,だんだんはまっていく私なのでした.
どこで道を踏み込んだのか考えてみると,だいたい私は,主題歌を覚えたくなるほうなのです.で,番組を聞きながら歌詞をメモしたり譜を起こしたりしているうちに,歌を繰り返し口ずさむようになり,だんだん身体にしみこんでいく,そんな経緯をたどっています.だいたい,子供番組のテーマ・ソングって,歌詞はいかにものわざとらしさがあったりするのですが,メロディーやコード進行はけっこう見事なものが多い気がします.耳に残るサビで,基本的に感動的で,覚えやすい,くせになる曲なのです.
それでいて,ときどき,深い(ように見える)歌詞も出てきて,ぐっと突かれます.メビウスなんて,この間,R(5歳)が,
「ほんとにだいじな ものはなーんだろーう」
と歌っていて,え… と思いました.
もう,僕らのウルトラマンが来てくれて,敵をやっつけてくれて,万々歳! という単純な価値観では今の世界を生きていけないのでしょう.「緑の地球を汚したやつらは けして許しておかない」と言うと,まっさきに人類(特に京都議定書に調印しない人たち)が危ないわけです.そんな,皮肉なことをあれこれと思いながら,またスキさえあればツッコミながら見る子供番組って,けっこう,おもしろいのです.
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