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鳥は地理の授業に興味を持つか? [旅]

 羽田空港を飛び立って1時間ちょっと.飛行機の左側に,襟裳岬が見えてきました.予想通りの航路で,海岸線がバッチリ見えます.ラッキー♪
 私は,飛行機では必ず窓側の席を取ります.空の上から陸地を観察するのが好きなのです.特に,陸と海の境界(海岸線)を見るのが好きなのです.

 北海道はもう雪が降っていると聞いたけれど,地肌はほとんどが茶褐色のままで,襟裳岬から内陸部に向かって南北に延びる山脈(何という名前だったでしょう? 確か,小学校か中学校の地理の授業で習ったような...?)の頂だけに白く雪化粧が施され,そこの高度が高いことを証明しています.

 飛行機は,少しずつ高度を落としていきます.ある高度以下になると,先ほどの山脈の向こうが見えなくなります.平野には,切り取られたカーペットのような,市松模様の畑が連なります.畑から一筋立ち上る,白い煙.蛇行する川と,川によって作られた河川敷.こうやって上空から地表を見下ろすと,地形への興味がむくむくと湧き上がってきます.

 もっと地表に近づくと,畑の周囲をぐるりと取り巻くように針葉樹が植えられているのが目に付きます.まるで生け垣のような樹木たち.それぞれが等間隔に,まっすぐ上に伸びている姿には感心するばかりです.

 こんなふうに,私は飛行機に乗るのが大好きです.飛行機に乗りたいがために旅に出る,と言っても過言ではないかもしれません(まあ,いつも飛行機というわけでもないのですが…).

 後で地図を確認してみると,先ほどの南北に伸びた山脈は,日高山脈でした.

***

 さて,帰りは新千歳空港から羽田を目指します.飛行機の右側の窓に席を取っていたのですが,海岸線などほとんど見ないうちに雲の中に入ってしまいました.それでも,離陸直後に右手に見えた湖と,富士山のような山の美しかったこと! 湖は支笏湖でしょうか.山はきっと,蝦夷富士と呼ばれる羊蹄山でしょう.これも,飛行機を降りてから地図で見つけました.

***

思えば,中学校で習った地理は,ほとんど机上の勉強で終わっていました.地形を学ぶなら鳥の視点で,あるいは新幹線で現地に飛んで,体感すればよかった.そんなことを,後悔としてではなく,今後の私が実践することとして感じます.飛行機に乗ると,自分の気持ちまでがリフレッシュされるように思います.

飛行機ばんざい.


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