バッテリー(3)(4)(5)(6) [おすすめ本]
(3)は過程を描くには大事な巻だけど、いかにもつなぎ。(4)まで読んで、やっと納得します。(5)はまたつなぎ的。でも、登場人物の心が動いてきていることがわかる。(6)で完結しますが、私としてはもうちょっと書き足してほしかったです...。
スポーツの才能に恵まれた人の気持ちは私には分かりません。でも、十代のころの焦燥感は記憶にある気がします(もう、かなり忘れてしまっている)。それに、後から出てくる登場人物が、けっこう魅力的なんです.クールでニヒルな瑞垣くんが,クリノスケこと吉貞くんや海音寺キャプテンとのやりとりでボロが出てくるところなんか,ついニヤリとしてしまいます.人間の魅力は,その人単独ではなく,ほかの人とのコンビネーションの中で出てくる.そんな気がします.
(1)~(6)と通読してきました.とても面白い,自信をもっておすすめできる作品だと思います.でも,やっぱり,(1)がいちばん好きです.技巧的には,(4)の始まり方((3)は試合開始で終わるのだが,(4)はランニングの場面から始まる)などがすばらしいと思うのですが,威力を感じたのは(1)でした.
まだお読みでない方は,ぜひぜひ,どうぞ.
はじめまして。
ひろ009と申します。
コメント&TBありがとうございました!
私が(6)を読み終えたのはもう2年も前なので、かなりのことを忘れてしまっていましたが、straycatさんにコメントを頂き、かつての書き込みを再読して記憶が鮮やかに蘇ってきました。
>人間の魅力は,その人単独ではなく,ほかの人とのコンビネーションの中で出てくる.そんな気がします.
同感です。
バッテリーは特に人と人の関わりや会話が素晴らしかったです。
(1)~(6)それぞれの評価はstraycatさんと異なるようですが(これは当然ですよね)、凄い作品でした。
私のブログのカテゴリで”あさのあつこ”を選んで頂くと関連エントリが出てきますので、お暇なときにでもまた遊びにきて下さい。
森絵都の「DIVE!!(ダイブ)」は読まれましたか?
こちらも絶対のオススメです。
※こちらからもTBを送らせて頂きました。
by ひろ009 (2007-01-29 23:48)
ひろ009さま:
コメント&TBありがとうございました!
森絵都はまだ読んだことがないんです.ちょうど,何か読んでみたいと思っていたので,挑戦してみます.
十二国記もお読みなんですね.私もけっこう熱心に読んだのですが,あの作品には微妙な違和感も持っており,続きを楽しみにしているのですが...最近,ちっとも出ないですね.
今後ともよろしくお願いします.
by Rei (2007-02-07 16:24)