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ふと,新鮮な「俳句」の世界 [ことば]

外山滋比古さんの名前を久しぶりに聞いて,「そう言えば,高校受験のときに論説文の問題でお世話になったなぁ.けっこう良いこと言ってたなぁ」と思い,もう一度手にとってみました.

省略の文学 (中公文庫 M 94)

省略の文学 (中公文庫 M 94)

  • 作者: 外山 滋比古
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 1979/01
  • メディア: 文庫

この本では延々と,俳句の「切れ字」について述べているのですが,あらためて読んで「なるほど!」と思いました.
切れ字,つまり,「や」とか「かな」は,そこで大きく間をとっている,
その「間」で作者の感動を示し,読み手が想像力を働かせる余地を残している,ということなんですね.

そう,俳句を鑑賞するときは,切れ字のところで大きく間をとるとよいのだ!
感慨を込めて切れ字をうたいあげるとよいのだ!まるで演劇のように!

ということに,気付いたのです.

つまり,「古池や~蛙(かわず)飛び込む水の音~」ではなく,

「古池や!

蛙(かわず)飛び込む 水の音」

と読めば,もともとの意図が汲み取れるのでは,と.

くろねこ@国語塾 さんの「俳句授業・実況中継(6)~切れ字・句切れ」
http://toto.cocolog-nifty.com/kokugo/2004/10/post_3.html

にも似たようなことが書いてあるかと思いました.

この本でもっとも感心したのは,以下の句です.

「岩鼻やここにもひとり月の客 去来」

芭蕉のお弟子さんである去来の句だそうですが,この句の解釈について,作者である去来と読み手である芭蕉の解釈が異なり,読み手の解釈のほうが優れていたとか.
なるほどね~.
俳句って奥が深いですね.

俳句も作りたくなりました.
連歌もいいですよね!


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