ITProの「携帯フィルタリングの波紋」にもの申す [子育て]
ITProに掲載されている記事「親の安心によって子供が“失う”もの ---「携帯フィルタリング」の波紋」を読んだ.ざっと読むと,この筆者は,携帯フィルタリングによって子どもがコミュニケーションの手段を奪われることに反対している.
が.私は,筆者のいう,「日常的なコミュニケーション」を良いものだと思わないので,フィルタリングには賛成である.
いつでも安直に連絡が取れる,というコミュニケーションは,基本的に薄っぺらいものだと思う.
コミュニケーションできない時間,言ってみればONではなくOFFの時間に,醸成されるものは大きい.OFFがなく,常にON,という状態では,どんどんコミュニケーションは表面的に,薄っぺらくなる.
例えば手紙.これはOFFが多く,ONが少ないものだと思う.
電話.これは,つながっている間中ONであり,切ったとたんOFFになる.
以前は,電話にしても,相手がかけた先にいなければONになり得なかった.
そこにさまざまなドラマが生まれた.
今では,ケータイ・メールを送って,すぐ返事がないと「無視された」 と解釈されるという.
これでは「とりあえず気の利いた返信を!」ということばかりに目がいってしまい,深い考察とか推敲というものは存在しなくなるのではないか.
「そんなこと言って,親たちの世代だってケータイ・メールしてるじゃん」と言われそうだ.
でも,親たちは,分かって使っている.親たちにとって,メールは「道具」なのだ.決して命綱ではない.
道具を道具と割り切れない世代には,携帯電話はもってほしくないし,自分の子どもには持たせたくない.
(持たせても,通話とメールのみの機能で十分かな….
ブログやプロフ,ゲームはやる必要ないじゃない.と思う.
そういうのをやるのは,自分で通話料を払うようになってから… 大学生くらいからでよいのではないかと)
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以降が,ITProの記事の目次です.
【第1章】携帯フィルタリングが浮き彫りにした「親」と「子」のギャップ
→ http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20080424/300046/
【第2章】ケータイ・コミュニティから見る,ケータイ世代の日常
→ http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20080424/300039/
【第3章】バーチャルが生む世代間コミュニケーション
→ http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20080425/300153/
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