酒鬼薔薇事件にとどまらない考察は子育てにおおいに参考になります『壊れた14歳―神戸小学生殺害犯の病理』 [おすすめ本]
図書館でちらっと見たとき,「なんだ流行のワイドショー本かな」と思ったのですが,中身を読み,精神科医らしい体系的な知識と深い考察に共感しました.
エヴァンゲリオンやこの事件で「14歳が危ない」,「普通の子が危ない」などとさかんに言われていたものですが,それではこれから子どもを育てていく将来の親として,いったいどうすればよいのだろう… と暗い気持ちになったことを覚えています.ちょうど10年ほど前のことでした.
事件を起こした少年自身に,反社会的な要素があったにせよ,周囲がもっと前に,例えば幼児期や小学校低学年のころから,きちんと「しつけ」をしていれば,つまり,悪いことは悪い,人間が共に暮らしていくためにはどのように生きればよいのか,などの価値観を教えてあげていれば,彼もこんな事件を起こさずに済んだのではないか… というのが,著者の主張です.
私が親としていちばん子どもに与えてあげたいのは,「生きてるって楽しいことだ,嬉しいことだ」という喜びと,自分の力で困難を乗り越えられる強さです.そして,「強いというのは優しいことだ」ということ.
過保護にせず,愛情をもって育てられればと思います.…って,そう思っていても,なかなか実行は難しいことかもしれませんが….
タグ:子育て
少年Aこと東君は無罪だよ。
[神戸少年惨殺事件への疑問 特殊な切断方法はなぜ問われないか]
http://w3sa.netlaputa.com/~gitani/toda2c/shakaiundo.htm
宮崎勤死刑囚も無罪
by アンチ·ロスチャイルド (2009-08-05 08:22)