読みかけだけど,バッテリー(2) [おすすめ本]
先日お勧めした「バッテリー」の続編を読んでいます.
わくわくして,ページがなかなか閉じられないです.スポーツや野球に全く興味のない私が,球を投げる巧の気持ちや巧の球を受ける豪の気持ちになって,ドキドキ高揚するのだから,文字の力って偉大だなぁ,と思います.
ほかに思うのは,青波くんって,なんていいヤツなんだ!(こういう”いい子”は,だいたい少女マンガだと病弱だったりして短命なのよね)とか,豪くんって,なんていいヤツなんだ!(こういう”いい子”は,主人公の親友その1,って感じ)とか….
巧は,んー かっこいいと言えばかっこいいけど,強がってるけど,本当は強くないんだと思います.
自分をちょっとでも曲げたら,自分のすべてを信じられなくなってしまうんじゃないか….そんなことを思っているみたいだけど,そんなことない.そんな,ちょっと曲げただけで信じられなくなるような,”自分”って,そんなに弱い存在なのかよ! と言いたくなります.
その点,豪くんは分かっている.「いちばん大切なことを成し遂げるためには,なんだってできる」.そうそう,そうだよね.いちばん大切なことを優先するべきでしょ,やっぱり.
...と思うのですが,豪くんはやっぱり「巧を信じる」と言うんですね.んー.私なら「やっぱりお前は間違っている」と言いたいけれど.
...などと思ううちに,「もしかして,自分が”大人の思考”にどっぷり浸かっていて,子どものころに感じていたような潔癖さや純粋さを持ち合わせていないのかもしれない」などと思い始めました.
でも,純粋なのばっかりが良いわけじゃない.”大人の知恵”を身に付けて,うまく立ち回るばっかりが良いわけでもない.自分の人生なんだから,言われるままではなく,思うように動いてみて,その結果を受け止めて,また自分も変わっていく(あるいは変わらずにいく)... そんな繰り返ししかないのではないかと思いました.
さてさて,本書もあと残すところ4分の1程度.いったい,どのような形で終わるのでしょうか?!
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